泣いて泣いて泣いて泣いて。
叫んで、喚いて。

声を限りに。
声が涸れるまで。
貴方の名を呼んで。

それでも貴方は振り向かない。
繋いだ手から、零れる何か=B


今まで培ってきたものは、何ですか?
貴方と過した時とは、幻だったのでしょうか?

貴方の顔が見えない。
貴方の声が聞こえない。


貴方の――温もりが伝わらない。









お前がその名を呼ぶ度に。
お前がその手に触れる度に。

決意が鈍る俺がいる。


ここを出て行くと決めたのに。
俺は、俺の、望むがままに歩んで行くと。
そう、決めたのに。

その瞳に。
その声に。
その――温もりに。


俺は行くと決めたんだ。
今までの俺≠ゥらの、永久の訣別。


瞳が合わさり、刹那の邂逅。
触れ合ったのは、ほんの一瞬。



――ありがとう。



それは、するりと自然に出てきた言の葉。
お前だから、俺は言うんだ。
他でもない――サクラ、お前だから。









バカだよ、サスケくんは。
本当に、バカ、だよ……。
貴方と別れなければならないあたしに。
どうしてそんな言葉を残すのよ……?


言わずにはおれなかった言葉。
伝えられずにはおれなかった想い。


ねぇ、サスケくん?
再び貴方にあたしは――逢える事が出来ますか?





+戯言+
絵日記より、サスサク第一弾。
好きな場面の一つです。
カカサクも好きなんすが、神凪の原点は実は
サスサクなんですよね。


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