ルキア。お前は知らないだろう。
俺が、どんな想いで、あの時お前に教えたのか。


あの時に見たお前の表情を、俺は決して忘れはしない。
ここに捕らえられてから、お前が見せた初めての、生きた表情(かお)。


俺に会っても、ずっと無表情だったお前。


――俺では駄目なのか!?


辛い時も、苦しい時も、楽しい時も、哀しい時も、嬉しい時も。
全部全部、共に過して来た、この俺では駄目なのか……!?と。
心の底で、叫んだ瞬間。


愕然としたものが過ぎったのは隠しようもない事実。
如何して、せいぜい二月程しか過していない餓鬼に、お前は心を許すのかと。


誰が認めるかよ。
そんな、ぽっと出のヤツなんかに、お前を奪われて堪るかよ。
ぎりっと奥歯を噛み合せれば、ポタリと一滴、真っ赤な血が地面へと滴り落ちた。
それは俺とルキアの行く末を暗示しているかのような気がして、俺は勢い良く地面を蹴りつけた。


――黒崎一護。


二度と忘れはしないヤツの名前。
てめぇなんかに、俺とルキアの何が解るってんだよっ!?
てめぇなんかに、ルキアの事が解って堪るかっっ!!


一つ深呼吸をすると、俺は夜空を振り仰いだ。
墨を引いたように昏い空は、何処までも遠く、
それはまるで今の俺とルキアとの距離を現しているかのような気がした。

          


+戯言+
恋ルキ祭りより、第四弾!
以前アップしてた恋次は気に喰わなかったので、
こちらに繰上げ変更!
今思えば懐かしの巻からですが、神凪はあの恋次の
手の大きさと、掴まれた時の余りのルキアの小ささに
惹かれずにはおれませんvv
てか、もろにツボだーーっ!!!ツボなんだーーっ!!!!!!!
好きな場面の一つですv
(あそこだって、かんなり一ルキなのだろうにね!/苦笑)



+ブラウザを閉じて戻ってくれや+